
葉挿しができるエケベリアの品種と見分け方
エケベリアの葉挿しは、品種によって成功率が異なります。原種や交配種によっても違いがありますが、一般的な傾向として以下のように分類できます。
葉挿しが困難な品種
- セクンダ、七福神(原種)
- カンテ
- アガヴォイデス系(ロメオなど)
→ 葉挿しが不可能ではありませんが、成功率が低め
葉挿しが良好な品種
- ヒアリナ
- シムランス
- シャビアナ
- トバレンシス
- クライギアナ
- ユリアナ
- セトーサ
- ラウイ
- ディフラクテンス
- チワワエンシス
交配種の場合
交配種の葉挿しの可否は品種ごとに異なりますが、葉が薄い品種は成功しにくい傾向があります。また、交配種は親の影響を受けるため、片親がセクンダなど葉挿しが困難な品種であっても、もう片親が葉挿し可能な品種であれば、葉挿しが成功する可能性があります。
葉挿しに適した葉の選び方
葉挿しの成功率を上げるためには、健康で栄養を十分に蓄えた葉を選ぶことが重要です。
成功率が高い葉の特徴
- 緑色で健康的な葉
- 栄養分がしっかり蓄えられている葉
- ロゼットの中心に近い葉
- 花芽についている葉
- 生まれたての若い葉(葉挿しの成功率が高い)
- 発芽に葉の大きさは関係なく、芽が大きくなるまで、もしくは根が張るまでにその環境で水分が持つかどうかが重要
成功率が低い葉の特徴
- 外葉の黄色くなった古い葉
- 栄養分が少なくしおれた葉
- うどんこ病など病気の葉
葉挿しの水やりと管理方法
葉挿しの成功には適切な水やりと管理が不可欠です。
水やりのコツ
- 「さっと水やり→乾燥→さっと水やり」の繰り返し
- 湿った状態を軽く維持する(過湿はNG)
温度と環境管理
- 屋外では冬でも葉挿しは可能だが、成長が非常に遅くなる
- 紅葉した葉でも、根が出れば緑の葉に戻り、芽は成長する
- 冬の室内では湿度が低くなるため、ラップで覆うと効果的
- カビた葉はこまめに取り除く
- カビが酷い場合は薄めた殺菌剤を使用
まとめ
多肉植物の葉挿しは、品種ごとに成功率が異なりますが、適切な葉を選び、適切な水管理をすることで、高確率で発芽させることができます。また、屋外での葉挿しは冬でも可能ですが、成長は非常に遅くなります。さらに、紅葉した葉でも根さえ出れば元の緑色に戻り、芽は成長を続けます。基本的なポイントを押さえれば、初心者でもエケベリアを増やして楽しむことができます。葉挿しを上手に活用して、お気に入りの多肉植物を増やしていきましょう!