



- 真上
- 横
- 花芽
- 花芽 (アップ)
Sedum sinforosanum(セダム・シンフォロサナム)
概要
Sedum sinforosanum は、2017年に新種として記載されたセダム属の一種です。名前はメキシコ・チワワ州にある「シンフォロサ渓谷(Barranca de Sinforosa)」に由来しています。まだ比較的新しい種であり、園芸的な流通も限られていますが、その美しい姿から愛好家の間で注目される存在になっています。
自生地と環境
このセダムはメキシコ北部の渓谷地帯に分布しており、松やナラの混じる落葉樹林帯、岩場や水の近くといった環境に自生しています。乾燥に強い反面、過湿には弱く、排水性の良い土壌を好む点は他のセダム属と共通しています。
形態的特徴
ロゼットは小型で直径9cm前後。灰緑色から桃色を帯びる葉は肉厚で、縁が鮮やかなピンクに染まることがあります。ロゼットは密に重なり合い、コンパクトながらも華やかな印象を与えます。花期は春から夏にかけてで、花茎を伸ばして星形の白〜淡いピンクの花を咲かせ、先端が赤みを帯びることもあります。
近縁種としてよく比較されるのが Sedum suaveolens です。シンフォロサナムはより枝分かれしやすく、ロゼットが小さめで赤みが強いことが区別点とされています。
栽培のポイント
成長がゆっくりです
日当たりが良い方が綺麗に育ちますが、やや日陰よりで水をしっかり吸わせてあげた方がよく育つ印象です
耐寒性:おおよそ −3〜−4℃程度まで耐えるとされますが、日本の寒冷地では室内管理や霜よけが必要です。
繁殖:挿し木や株分けで容易に増やすことができ、種からの繁殖も可能です。
栽培の魅力
ロゼットの色合いは季節や日照条件によって変化し、淡いグリーンから桃色、縁の濃いピンクまで幅広い表情を楽しめます。小型ながら華やかで、寄せ植えにも単体植えにも映える品種です。
むらさき園メモ
とてもセダムとは思えないしっかりとしたエケベリアのようなロゼット
葉刺しでも増えるのでたくさん増やして寄せ植えに使いたいところですが成長がゆっくりなためなかなか増えません
やはり高級セダムと言われたる所以はそこにあるにでしょうか