ルブロマルギナータ エスペランザ「原種」rubromarginata Esperanza

  • 真上
  • 花芽
  • 花芽 (アップ)

エケベリア・ルブロマルギナータ (Echeveria rubromarginata)

名前と由来

この品種は1905年にアメリカの植物学者ローズによって新種として記載されました。学名の「rubromarginata」はラテン語で「赤い縁」という意味を持ち、その名の通り葉のふちに鮮やかな赤みを帯びることから名づけられています。記載地はメキシコのベラクルス州オリサバ周辺とされています。後には「Echeveria gloriosa」という別名で呼ばれたこともありますが、現在では同じ植物とみなされています。

特徴

ロゼットは12〜20cmほどで、大きく育つと40cmに達することもあります。

葉は青緑〜灰緑色で、厚みのある倒卵形。縁取りが赤く染まりやすく、この植物の最大の特徴となっています。

花茎は長く、分枝してたくさんの花を咲かせます。花は橙色〜桃色で、晩夏から秋にかけて見られます。

自生地

分布:メキシコのプエブラ州・トラスカラ州・ベラクルス州に分布。

標高:およそ1,700〜2,700mの高地に生えています。

環境:火山岩の岩場や渓谷、マツやカシの混じる森、雲霧林など、乾燥気味の斜面からしっとりとした森林縁まで、幅広い環境に適応して見られます。

ちなみにEsperanza(エスペランザ)はプエブラ州の
Esperanzaという町のことかと思われる

観察のポイント

同じエリアでも地域によって姿が少しずつ異なることが知られています。たとえばプエブラ州の株は、タイプ産地のものよりも丈夫で花茎の分枝が多い傾向があると言われています。

花の時期

主に8〜10月に開花します。

---

ルブロマルギナータは「赤い縁取り」がもっとも分かりやすい特徴で、自然下でも園芸でも強い個性を放つエケベリアです。