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- 横
- 花芽
- 花芽 (アップ)
Echeveria sp. “Pinwheel” (別名 “Tuxpan”)
① 原種概要
Echeveria sp. “Pinwheel” は、メキシコ・ミチョアカン州トゥクスパン周辺で見つかった、まだ正式に記載されていないエケベリアの一群です。園芸では「Pinwheel(ピンウィール)」や「Tuxpan(トゥクスパン)」の名前で流通しています。1984年には一時的に「Echeveria secunda ‘Pinwheel’」として紹介されましたが、実際には E. secunda の園芸品種ではありません【World of Succulents】。
② 発見と記録
1972年、植物収集家 Felipe Otero 氏がトゥクスパンの崖で採集した標本をもとに、植物学者 Reid Moran 氏によって詳細が記録されました【Crassulaceae.ch】。記録には、葉や花の特徴、染色体数などが丁寧に示されています。
③ 形態の特徴
ロゼット:直径はおよそ6.5cm前後で、葉は青灰色。先端はわずかに赤みを帯びます。
花:鐘形で、下部はピンクがかった赤色、上部は黄色というコントラストのある彩り。まるでスイカ色のような柔らかい印象を与えます。
染色体数:n=13 が確認されており、これは E. secunda と異なる点です【Crassulaceae.ch】。
④ 名前に関する補足
「E. elegans var. tuxpanensis」「E. secunda var. tuxpanensis」などの名称が流通したこともありましたが、これは誤りであり、本種とは異なる植物を指すとされています【Crassulaceae.ch】。
今後、正式な学名が与えられる可能性があります。
⑤ 栽培上の魅力
ロゼットの形は整い、色合いは優しく、花はピンクと黄色のコントラストが美しいため、観賞価値が高い品種として世界中の愛好家に親しまれています。
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出典(参考文献)
World of Succulents: Echeveria ‘Pinwheel’(アクセス日:2025年8月)
Crassulaceae.ch: Echeveria sp. Pinwheel(アクセス日:2025年8月)