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Echeveria secunda var. glauca(エケベリア・セクンダ・グラウカ)
概要
「セクンダ・グラウカ」は、古くから親しまれてきたエケベリアの一種で、学名上は Echeveria secunda の変種 (var. glauca) として扱われることが多い植物です。英語では Blue Echeveria や Glaucous Echeveria と呼ばれることもあります。
現在の植物学的な整理では、E. secunda が正式な受容名とされており、glauca という名前はシノニム(異名)として扱われています。ただし園芸界では、昔から「Echeveria glauca」という呼び名で流通してきたため、今もそのまま使われる場合があります。
原産地と環境
メキシコの高地(プエブラ州、ケレタロ州、イダルゴ州など)に分布し、標高2000mを超える乾燥した溶岩質の土地に群生するとされます。ロゼットがいくつも重なって群れになる姿は、とても見応えがあります。
形の特徴
葉は粉を帯びたブルーグレーで、丸みのあるロゼットを作ります。典型的な secunda よりもやや平らで、葉色に白っぽさが強く出やすいとされています。群生しやすく、地面を覆うように広がる姿が魅力のひとつです。
園芸と混同
園芸の世界では「E. glauca」という呼び名が長く使われてきたため、種名や流通名に揺れがあります。また、有名な交配種 imbricata は、この glauca(=secunda)と E. gibbiflora ‘Metallica’ を親とすることで知られています。
補足(細胞学)
研究報告では染色体数が n = 30, 32 とされています。
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参考文献・クレジット
World Flora Online(植物名とシノニム情報)
International Plant Names Index(命名・初記載情報)
Royal Horticultural Society Plant Finder(園芸名・品種)
Crassulaceae.ch(分布・細胞学など専門情報)
San Marcos Growers(園芸解説・交配情報)
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むらさき園コメント
「グラウカは群生してくれるので、寄せ植えや大鉢に植えると見栄えがします。ひとつひとつのロゼットがかわいらしく、青白い葉色がほかの多肉ともよく調和します。夏の蒸れに注意しながら育てれば、とても丈夫で長く楽しめる品種です。」
むらさき園では、この品種の中からさらに赤みと白粉が際立つ個体を選抜し、それらを親にした新しいエケベリアも生まれています。現在はクローンでの増殖も進めており、この「セクンダ」が広く世に出ていく日がとても待ち遠しく感じられます。