多肉植物の考察

ヒアリナはシムランス?のご質問にお答えします

​「ヒアリナはシムランスと違って自生地が不明だけど、それでもシムランスにしてしまうのですか?」

​前回のInstagramのヒアリナとシムランスについての投稿に、こういったご質問をいただきました。

背景を理解していただくためにInstagram、風間のアカウントの10月29日の投稿からご覧下さい

ご質問ありがとうございます

私の前回の書き方が少し分かりづらかったなと反省しております💦

で、やばっ、と思って急いでこの記事を書こうと思いました

​まず前提としてお伝えしたいのですが、私自身も実際に育てていて「ヒアリナにはヒアリナならではの特別な魅力や特徴があるなぁ」と感じていますし、シムランスとヒアリナはやっぱり違うものだと思っています。Instagramの投稿から、その想いは読み取って頂けるものと思っておりましたが、やはり書かないと伝わらないところもあるなーと反省しています。

​では、なぜ「simulans」として表記することにしたのか。

​園芸の世界では、「〇〇は実は××と同じらしいよ」「いやいや、特徴が違うから別でしょ」といった議論や、今後も予想される分類の変更が絶えません。

もしここで、私がヒアリナに関してだけ自分の感覚でラベルを決めようとしてしまうと、私がむらさき園の今後のラベルの扱いに困ります笑

​例えば、極端な話ですが「法律」と「モラル(個人の感覚)」に似ているかもしれません。

自分としては「おかしいな」と感じるルールがあったとしても、社会全体には共通のルール(法律)がありますよね。モラルや感覚は人によって違うから、どうしても自己中心的になりがち

​それと同じで、植物の表記もある時は私の意見、ある時は国際的なデータベースから、とバラバラなルールで付けていったら、お客様も私たちも混乱してしまいます。

​だから、むらさき園では私個人の好き嫌いや感覚で決めるのではなく

  • ​世界で最も信頼されていると言われる POWO (Plants of the World Online)
  • ​国際的な植物分類データベースである ICN(国際ベンケイソウ科ネットワーク)

​といった、世界共通の基準(ルール) に従うことにしました。POWOが法律というわけではありませんが、「ブレない共通のよりどころ」として利用させていただいている、というイメージです。

​だからこそ、ラベルでは simulans(hyalina) と表記することで、学術的なスタンダード(基準)を守りつつ、長年愛されてきた園芸的なロマンやヒアリナとしての魅力も置き去りにしない形にしています。

​ヒアリナもシムランスも私は大好きです

​複雑な分類の歴史や、これからどう変わっていくのかも含めて、皆さんと一緒に「まだ解明されぬロマン」をたっぷり楽しんでいけたら嬉しいです。

余談ですが、ヒアリナって、アウアルルコとか、ラパスとか産地名がついてますよね? このあたりも深堀りしていくと面白いのかもしれませんね!

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