昨日は早朝ハウスへ向かい、ひと通りの作業を終えたあと、百円ショップやホームセンターで必要なものを買い揃え、車の掃除と洗車、そしてオイル交換へ。
予定よりも少し早く用事が終わったので、そのまま海まで足を延ばしてきました。
最近ふと思うのは、歳を重ねるにつれて遠くまで車を走らせる機会が減ってきたなと。
若い頃は距離なんて気にならなかったのに、今では気づけば行動範囲も少しずつ狭くなっているような気がします。だから昨日のドライブはちょっとしたリハビリ。
目的地へ行くことに焦っていた若いころ、今は道中の景色や音楽、土地の匂い、お祭り渋滞も楽しめるようになりました。
さて今日は、朝一番に見てきた夏のハウスの葉挿したちの様子をご紹介したいと思います。
暑さの厳しい季節ですが、それぞれがどんな表情を見せてくれているのか、写真とあわせてご覧ください。
棚下で管理している葉挿し

棚下で管理している葉挿したちです。
夏の間は無理に動かさず、そのまま管理しています。
茎が伸びてきているので、秋口に気温が落ち着いたら外へ出し、状態の良い部分でカットして仕立て直す予定です。
また葉刺しが取れますね
ペレスデラロサエ ピンクエッヂ

ペレスデラロサエ ピンクエッヂは蒸れに弱く、夏はどうしても株数が減りやすい品種です。
そのため棚下で風通しを確保し、水を控えめにして夏越しさせています。
成長が遅くて、育つのもゆっくりなぺレスデラロサエ
分母の親数がないとむらさき園での育成スピードでは店頭に並ぶまでに時間がかかりすぎます
親株を増やしながら店頭へも並べていきます
伸びた茎はカットし、脇芽を吹かせて株数を増やしていく予定です。
ラウ065 × ビンセントカトー

一つの苗から葉刺しスタートしましたが、一年足らずでここまで増えました。
冬の生育期には徒長を気にせず家の中で葉挿しを繰り返し、乗数的に株数を増やせるよう計画しながら育成しています。
アメジスチヌム

病気になった葉は見つけ次第取り除いています。
5月~7月は病気が広がりやすい季節なので、小さな異変でも早めに対処するよう心掛けています。
グラプトペタルム属 アメジスチヌムは交配にも使いたく、自分用に生産しているところもあったりします。
プロリフィカ

プロリフィカは以前はセダムとして扱われていましたが、2026年現在はエケベリアになっています。
種をまいて育てた実生苗の中から10株前後を選抜し、増殖しています。
ピンクが強いもの、青みが強いもの、丸みのあるものなど、それぞれ違った魅力があります。
むらさき園らしいプロリフィカを目指し、選抜と増産を進めています。
ビンセントカトー

葉挿しが出そうな葉色だったので期待していましたが、やはり子株が出てきました。
夏の間は日陰で管理し、このまま秋までゆっくり様子を見ていきます。
ヒアリナ アウアルルコ(シムランス アウアルルコ)

ヒアリナが実はシムランスだったという見解が広まって数年経ちますが、まだ「シムランス」という名前には聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。
むらさき園でも、そろそろ「シムランス」と呼んでいこうと思っています。
まだ馴染みのない名前かもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
だるま姫秀麗 × シャビアナ

個人的にとてもお気に入りの交配です。
こんな株がエントランスいっぱいに群生していたら素敵だろうなと思いながら、少しずつ増やしています。
乙女心 × ビンセントカトー

花火のようにかわいらしく、それでいて暑さにも強そうな個体を選抜しています。
見た目の美しさと育てやすさを両立できるよう、増殖を進めています。
だるま姫秀麗 × カマノイ(バディアエ)

こちらも群生した姿を楽しみにしている交配です。
どんな表情を見せてくれるのか想像しながら、少しずつ株数を増やしています。
ハルビンゲリ × ラグジュアリー

数年前に購入してから、ずっと増やし続けてきた品種です。
夏は派手な色合いではありませんが、見るたびにハルビンゲリ感が美しいと感じるお気に入りの苗です。
ハルビンゲリ感=葉数が多くロゼットがまとまっていて群生しやすい感じ
一寸法紫(Issunboushi)

こちらは現在選抜中の交配苗、「Echeveria '一寸法紫'(Issunboushi)」です。
「むらさき園の桃太郎」と言うと誤解を招いてしまいますが、桃太郎そのものではありません。
目指したのは、桃太郎のように多くの方に長く愛される品種です。
こちらは桃太郎よりも一回りコンパクトなサイズ感を目標に選抜しています。
親株も交配式も桃太郎とは異なります。
交配式
Chihuahuaensis ,Yecora× turgida
現在は選抜を続けている段階で、正式な命名は花芽が上がったことを確認したあと、命名規約に沿って進める予定です。
まとめ
今回は、夏のハウスで管理している葉挿したちの様子と、現在増殖・選抜している交配苗をご紹介しました。
最後には命名候補の苗も少しご紹介しましたが、気付けば選抜している株も150株になりました。そのほとんどが5年間やってきた中の
過去2年からの選抜という結果。まだまだ成長とともに選抜を続けていきます。
交配は種をまくだけでは終わりません。その後の選抜や増殖、そして何年も育てながら見極める時間が、一つの品種をつくっていきます。まだまだ道半ばですが、その過程も含めて皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回ご紹介した夏の葉挿しの様子や管理方法が、皆さんの多肉植物栽培のヒントになれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。